8月15日は言わずと知れた終戦記念日…
武力としての戦争は終わったけども、心理的な戦争は今もまだ続いている。
それほどまでに戦争というのは人の心に根深く残るものである。
ブルーメビウス代表の後藤です。
実体験からお話を記します。
私の母は64歳という若さで他界しました。
農業と料理と子供と甘味をこよなく愛する正義感の強い母で、私は生涯尊敬しています。
特に思い出深いのが、母から頂いた言葉…
好きな人には記念日や誕生日に関係なく笑顔を見たいと思ったらいつでもプレゼントしなさい
この言葉がとても大好きで、今も大切にしている想いのひとつです。
さて、母親がいれば父親もいます。
父親はいったいどんな人かと言うと…
幼少時、私は気が遠くなるほどのDVを受けて死にそうになりました。
全身に走る痛み、脳天から脚のつま先までありとあらゆるところが痛くて意識を保つのが精いっぱい…気絶したり死んだりした方がマシなくらいの記憶。。。
私が40歳を過ぎてもそのDV・ハラスメントは収まりません。
私にとっては反面教師であり、恐怖の対象であり、トラウマの原因になった人物です。
今でも時々幻聴が聞こえ、体が委縮します。
さて、誰にでも二人の祖父がいますね。
母方のじいちゃんと父方のじいちゃん。
実を言うと、私は父方のじいちゃんは戦死しており、生まれた頃からおりません。
そして、母方のじいちゃんは戦争から帰ってきて、家族に囲まれて生きておりました。
(一緒に暮らす私がじいちゃんと呼ぶ人は、父方のじいちゃんの弟にあたる人でした。)
母親は他界する二年前に、とある事を吐露致しました。
実はずーっと虐待を受けていた、自分の旦那(私の父親)から、と。
それまで誰にも言えずずーっと心の奥にしまい込んでいたものが、
言葉と共に悔しさや哀しさとして伝わってきて、私も涙しました。
気丈な母親が涙を流しながら何十年も心の奥底にしまい込んでいた内容はというと…
うちの父親がどうやらこんな事を…
●うちの親父(父方のじいちゃん)は戦争で戦死した英雄だ!
●お前の父親(母方のじいちゃん)は戦争からおめおめ返ってきた負け犬だ!
と言い続けてきたらしいです。
人前であまり涙を流さない母親が声を絞るようにしてようやく全てを話した時、
戦争がまだ続いている
と感じました。
そしてそれは人の心を何十年にもわたって蝕む人間悪である、と。
母が他界した理由のひとつ…
自分のパートナーから受けた精神的虐待が40年続いた事による…
ストレス死…病名はすい臓がんなのですが、その原因の一端になったのは、ストレスはおおきく関係するのだろう、そう思いました。
事実、私も父親から40歳も過ぎてから
「お前は失敗作」
と言われ愕然とした記憶があります。
心の無い言葉は、永遠に人を傷つけます。
私は、母親がずーっと溜め込んでいた心の傷をほんの少しでも埋めてあげられなかった…
知らなかったから…という理由もありますが…
昔から感じていた夫婦としての違和感…
それに気づいて母親からちゃんと話を聞く事が出来ればその対処も結果も違ったのかな、と思います。
10代の頃から心理学に興味を持ったのは、
ある意味その違和感を解明したいからだったのかは分かりませんが、
母の死がその道に進むひとつのきっかけとなったのは間違いありません。
だからこそ、
心の無い学びではなく
心の理(ことわり)を学ぶ事で、
幸せになる人が一人でも多くあるように…
そんな願いを込めて…
心と体の学校をこれから発展させていけたら、
そう思っています。
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